2013/11/04

お別れ―子どもたち編―

10がつ 30にち すいようび

2年間の感謝の気持ちをどうやって表そう。
少し前からずっと考えていました。

9月は一か月間ずっと5校の全校生徒及び教員に学力テストを実施し、その丸付けをしてデータにおこすという作業をして、
そのテスト結果をもとに各学校、各学年1~3位に輝いた子どもたちに賞状を渡そう、これまで頑張った努力の証を賞状という形で伝えよう、と決めました。

賞状なんて普段もらったことがない子どもたち。

これまでたくさん元気をくれた彼らになにかお礼がしたいな、と思って、賞状を作り始めました。

でも、賞状は全員にはあげれない。

5校の全児童数は約1000名。

1000人もの子どもたちになにかをあげるなんてできない、と最初からあきらめていました。

それに本当にこの子達にもう会えなくなるなんて考えられなくて、お別れをどうするかしっかり考えることができずにいました。

ずっと考えるのを避けてきていたんです。


でも、お別れの1週間前、

グアテマラで働く日本人の先生方に「お別れはしっかり考えた方がいい」とアドバイスをいただき、

1日悩みに悩んだ結果、一人一人に『しおり』を作ることに決めました。


私からしたら1000人の子どもたちだけど、その1000人の子どもたちから見たら私は一人だけで、
そんなに多く関わることはなかったとしても、この2年半の感謝の気持ちは一人一人に届けるべきだと思ったから、
本当にギリギリだけど1000枚のしおりを急きょ作成することにしました。

ありがとうの気持ちを込めて、これで喜んでくれるかなという心配もしながら、夜な夜な作り続けた1週間。

10月の2週目に1日1校ずつ最後のお別れをするつもりで校長先生たちには連絡をしていました。

一日一校ずつ、お別れをしに訪れました。


たいしたプレゼントじゃないけれど、喜んで受け取ってくれた子どもたち。

本当にありがとう。


そして、考えてた賞状も渡しました!

テスト期間中だったため、学校によって全校児童集めて渡したり、各教室を回って渡したりとそれぞれでした。

賞状を受け取った子どもたちはとても照れ臭そうにしながら、喜んでくれていました。

 
賞状のフォーマットは最後なので日本っぽくしようと鳳凰を付け加えてみました。
 

 

ちょうど賞状を渡した日に一人のお母さんが学校に来てくれていて、
なんとそのお母さんの子ども2人が賞状をもらうという喜ばしいことが起こりました!

お母さん、とっても喜んでくれて、何度も私にありがとう、ありがとう、と言ってくれました。

子どもたちもそうだけど、保護者の方にとっても自分の子どもがこうやって表彰されるのは本当に嬉しいこと。

このお母さんの顔を見たときに、本当にやってよかったなぁと思いました。


そして、私の大好きな学校、シェウル小学校では、私に内緒で子どもたちがお別れ会を企画してくれていました!

これは幼稚園クラスの子どもたち。
かわいい踊りを披露してくれました。


6年生の男の子たちが長編コントを披露してくれました(笑)

台本もしっかり作ったのか、それぞれ上手に役を演じていました。

会場も笑いに包まれ、本当に楽しいひと時を過ごすことができました。


前にTe amoって日本語でなんていうの?と聞かれていて、「愛してる」だよ、と教えていました。

コチラの人は絶対聞いてくる言葉。こういうの大好きだから(笑)

それから訪問するたびに「トモコ、アイシテル!」と言ってくれるように。

好奇心旺盛で、とっても素直な子どもたち。

この子達のおかげで、何度も心を癒されて、頑張る元気をもらえたと思う。


 
それぞれのクラスで記念写真をパシャリ。
 
 
 
 
賞状をもらえなかった子たちにも、全員にしおりを渡して、
最後にSMAPの「世界に一つだけの花」をみんなの前で歌いました。
 
以前グアテマラで実施した日本文化紹介で日本の歌を紹介するために「世界に一つだけの花」を隊員がスペイン語訳していたので、
スペイン語バージョン「世界に一つだけの花―La única flor del mundo―」を歌いました。
 
私たちはみんな違う。同じものなんてひとつもない。誰かと比べる必要なんてない。
私たちは一人ひとりみんな特別な存在なんだよ。
 
そのことが伝わるように一人一人の顔を見ながら、心を込めて歌いました。
 
子どもたちがこれから成長していく中で、どうせ自分なんて、と自分を卑下するようになってしまったら、簡単に間違った道へ進みかねない。
きれいな部分だけを見ようとすることは簡単だけれど、麻薬や強盗、殺人などの犯罪が子どもたちの周りに取り巻いていることは事実。
 
自分のことを大切に思う気持ちをもつことができれば、少しでもその道へ進むのを防げるかもしれない。
 
みんなじゃなくても、誰かの心に届いていることを願う。
 
 
 
 
ほんとうにかわいい子どもたち。
 
この子達の笑顔にもう会えなくなると思うと、涙がとまらなかった。
 
このグアテマラに帰ってくるころにはきっと大人になって、もしかしたら子どもだってできてるかもしれない。
 
でも、願うことはただひとつだけ、その笑顔を絶やさずに、元気で生きていってほしいということ。
 
大きな発展なんて必要ない。
 
グアテマラには日本が失ってしまったものがまだ残っていると思うから。
 
温かな人と人との絆。
 
抱きしめて伝わってくるぬくもり。
 
ただがむしゃらに笑い合って、泣いて、心を通わせる日々。
 
 
抱えきれないほどの感謝の気持ち。
 
大好きな、大好きな、グアテマラの子どもたち。
 
絶対に忘れないよ。
 
いつも私の心の中にいるからね。
 
いつかまた会える日を信じて。
 
ありがとう。
 
 

2013/10/20

お別れ―先生編―

10がつ はつか にちようび

10月いっぱいで学校が終わるということで、バタバタしている間に先生や子どもたちとのお別れのときがやってきました。

10月の1週目までは普通通りの授業、2週目はテスト期間。テストが終わればもう子どもたちは学校へ行きません。

その1週目の金曜日、最後にどこか学校訪問をしようと思っていたのに、
「学校は休みだよ、先生たちに対しての成績やら事務関連の研修が入ってるから。」との連絡が。

でもともこは10時に事務所に来てね、と教育長から言われました。


なんだろうー?と思いながら事務所へ行ってみると、

5校の先生方が全員集合している。



え、まさか、と思って待っていると、


フローリーが教育長と一緒にサプライズで私の送別会を企画してくれていました!


各学校の先生方がそれぞれ出し物を準備して披露してくれました。


歌やダンス、詩などそれぞれ私のために発表してくれた先生方。

そのあと先生たち一人一人とハグ。


号泣。


こんなことしてもらえるなんて想像だにしていなくて、

涙が止まりませんでした。

本当に、本当に嬉しかった。

一人一人の先生方とハグして、私はただ、ありがとう、ありがとう、しか言えませんでした。


この後先生たちから私にプレゼントが。


白いブラウスと民族衣装柄のスカート。

とっても素敵なプレゼント!送別会が終わったあとにフローリーと記念撮影。


この送別会の中で、先生方から言われたこと。
、
「ともこはこの土地に麦の種をまいてくれたんだよ。種はすぐには育たないけれど数年後にはきっと芽が出て花を咲かせる日が来るはず。これからも私たちはその種を育てていくわ。」

この言葉を聞いて、私の2年半が救われた気がしました。

わたしが彼らのためにできたことは本当にわずかなことで、実際に大きな変化は見られなかった。

それでも、全員じゃなくても何かを感じてくれた人がいることが、私にとって本当に嬉しいことでした。

教育長も、「ともこから学んだことはたくさんある。ひとつは、ここで働いていた期間中、一度も我々に対して命令や強制をしなかったこと。教育長として働き始めたころ最初は先生の話を聞きながら調整しようとしてきたが、それではまとめきれず、ある時から教育長の権威によって命令したり強制したりしなければならなくなった。
でも、彼女は強制するようなことをせず、先生方に働きかけてきた。最初の頃は半数以上の先生が彼女の存在をあまりよく思っていなかったが、今はその逆になって、まだ帰ってほしくないと思っている。それはとても素晴らしいことだ」と言ってくれました。

教育長はとってもいいように言ってくれたと思うけど、でもそんな風に思っていたとは・・・。

私はそもそもボランティアと言う存在がえらいものでも、先生方に強制できるような身分でもないと思っていたから、命令なんてしようと思わなかったし、話を聞いてくれるだけでもありがたいと思ってやってきた。

でもそのせいで色々問題はおこって、教育長に助けを求めていたんですが・・・。

教育長には本当に感謝です。いろんな場面で協力してくれて、私がやりたいと言ったことに関してNOとは決して言わなかった。

そして今はケツアルテナンゴ県にある24の市町村の教育長にJICAボランティアの活動について話をしてくれて、そのうち半数がボランティアを受け入れて一緒に活動したいと言ってくれていると事務所にもちかけてくれました。

素晴らしいコーディネーターです。


うまくいかなくて落ち込んだり、イライラしたり、先生とケンカしたり、もう嫌って思うことはたくさんあったけど、
最後になるとそういうことさえも、愛おしく感じるんだな、とわかりました。


最後のお別れになる前に一校一校回って、先生たちと記念撮影をしてきました。

皆さんにカンテルの先生方を紹介します。

1.Pasac Primero(パサックプリメーロ)小学校


2.K'otb'al ab'aj(コットバッラバフ)小学校


3.Chuixkieq Tulul(チュイヒキャックトゥルル)小学校


4.Xeúl(シェウル) 小学校



5.Cementerio Antiguo(セメンテリオアンティグオ)小学校


それぞれ雰囲気の全く違う5つの学校。

彼らと出会えて本当によかった。

先生たち、素敵な思い出をたくさんありがとう。


次回は子どもたちとのお別れについて!

2013/10/17

こどもの日~動物園へ遠足~

10がつ ついたち かようび の出来事

10月1日はグアテマラで子どもの日。

シェウル小学校の先生方にお呼ばれしたので、この日は動物園へ遠足に行くことになりました。


まず学校にみんな集合。学校は山の上にありバスがあがってこれないので、下まで一緒に下りていきます。

皆で手をつないでルンルン♪


下まで降りると2台のバスが待っていました。

全校児童約180名。2台のバス・・・。

子どもたちは列に並んでぞくぞくとバスに乗り込んで行きます。


満面の笑み!!

かわいすぎる・・・!!!!


口青くなっちゃった!

変なあめ舐めてるからよ~

もう、1年生かわいすぎる。


こどもたち、嬉しくてうれしくて仕方がない。

年に一度の子どもの日。今日はあなたたちが主役だもんね。


そして、やっぱり予想していた通り、


こうなる。


一座席に何人乗ってるの(゜o゜)


3人乗っても乗り切れず、その後は子どもたちの膝の上に他の子が乗る始末・・・。


簡単に数えて80人くらい乗ってます。

ひどい。


もう一台バス呼ぶの?呼ばないの?と思っていたら、出発!

危ないから立っちゃダメ!という先生。でもその前にこの状態がもうおかしいよ!


でも考えてみれば、グアテマラのバス詰め込めるだけ詰め込むんだった。

大人でも一座席3人ずつ乗せられて、ぎゅうぎゅうになってもさらに乗せて、80人くらいいけるんだった。

でもそれでよく事故が起こるんですけどね・・・。


運転手さん、安全運転で頼むよ、と祈りながら動物園へ。学校から動物園までは約30分。

途中警察がいて、こんなに乗せるのはやっぱり違反なのでばれないようにかがんで!という指示が。

なんか心配通り越して、あきれるのと笑っちゃうのとで結局よくわからなくなりました(笑)


そんなこんなで動物園へ到着!


すごーい!

子どもと一緒に「お~」と言いながら園内散策。


すると、、、、、滑り台発見!!


ものすごく久しぶりに滑り台で遊ぶことに!



子どもたちと先生も一緒にみんなでスタート!!


先生たちはしゃいでる~


校長先生もめっちゃ喜んでる(笑)

滑り台、やっぱり楽しい!


そして、子どもだけじゃなく先生たちもしっかり遊んで楽しんでいるここグアテマラ。

おだやかで、平和で、癒された1日でした。

『グアテマティカ』ビデオ撮影大作戦

10がつ 17にち もくようび


ご無沙汰していました。

この一か月、色んなことがありました。

全く余裕がなくブログも更新できませんでしたが、ようやくひと段落ついたのでこの1ヵ月の出来事をお伝えしたいと思います。


9月25日(水)

グアテマラJICA事務所より、グアテマティカを紹介するためのビデオ撮影をしないか、と私たち小学校教諭にお話がありました。

私たちボランティアが実際にグアテマティカの指導法で子どもたちに授業している様子をビデオに撮って、それをグアテマラの小学校の先生たちに見てもらい、グアテマティカの授業が実際にどのようなものなのか伝え、その良さを知ってもらおう、という試みです。

現在グアテマラの小学校教諭隊員は私を含め4名。
サンマルコス県2名、ケツアルテナンゴ県2名で働いでいます。

1~6年生の内容を伝えるため各学年1クラスずつ選び、それぞれ割り当てて一人1~3クラス授業を実施することになりました。

撮影はサンマルコス組、ケツアルテナンゴ組に分かれて、それぞれ配属先の学校で実施することに。

25日はカンテルのフローリーが働く学校でビデオ撮影をすることになりました。


本格的に会社に依頼して、当日はカメラ3台で授業に臨みました。


普通の授業だって緊張するのに、カメラ3台にもう心臓はバクバク。

手汗かきまくりました。


私は3年生の「角度」と4年生の「三角形の内角の和」の2つの授業を実施しました。

これは4年生の授業。

子どもたちはカメラに興奮しながらも、一生懸命授業に参加してくれました。

ありがとう!


ケツアルテナンゴ組は私と、25年度1次隊でグアテマラに来て3か月の川原先生。

まだ3か月なのにスペイン語はもうバッチリで、授業もパーフェクト!さすがです。

彼は5年生の「平行四辺形の求め方」の授業を実施しました。


彼女はグアテマラJICA事務所で働くモニカさん。

私たちのビデオ撮影の助っ人に来てくれました。
彼女の笑顔で私たちの緊張も和らぎ、当日はとってもいい雰囲気で撮影することができました。


授業は45分間行いましたが、実際は15分程度に編集されてすべての授業をまとめて一つのビデオを作成する予定です。

このような機会をくださった事務所の方々にはとても感謝するとともに、
このビデオを見てグアテマラの先生方がグアテマティカを実際にやりたい!と思ってくれたら嬉しいな、と思います。


私自身、活動が終わりに差し掛かったこの時に、こんな活動ができたことはとてもありがたいことでした。

なんでもかんでも、よし!やってやろう!と思うのではなく、いつもできないかも、とマイナス思考から入ってしまう自分。

そのせいでこれまでたくさんのチャンスを逃してきたと今思います。

グアテマラに来た当初はスペイン語も全くできず、一生懸命話しても理解してもらえなくて、その状態で授業や研修会をやってやろうなんて思えなかった。

半年ずっと受け身のまま過ごしてしまったせいで、次の年フローリーからは愛想をつかされ私のカウンターパートを辞めて学校に戻りたいとまで言われてしまった。

今よりもっとダメダメで、なにもできなくて、役に立たなかった自分。

昔の自分を振り返ると、情けなくて、後悔もたくさんある。

でも、ここで生活して前より成長した自分に出会うことができたのは、本当に幸せなことだと思う。

これから自分がどうなっていくかまだわからないけど、このグアテマラでの生活を糧にもっともっと成長していけたらいいな。



かわいくて、愛おしい子どもたちと一緒に授業できて本当によかった!

みんなありがとう。


2013/09/18

最後の算数研修会

9がつ 18にち すいようび


今日はカンテルでの最後の算数研修会でした。



これまで1~5年生の内容を研修してきて、やっとたどりついた6年生の内容。

最後だからあまり難しい内容をやるのはやだな、と思いながらフローリーへ相談した際に、

「割合がしたい。小学校でも中学校でも習ったことがないテーマだから、割合を学びたい。」

と言われ、最後のテーマは6年生の「割合」をすることになりました。



混乱して終わるんじゃないか・・・という不安を抱きながら準備にとりかかり、

8月の終わりに、フローリー+12名の代表教員への研修会を実施し、

今日は彼らがカンテルの全教員へ同じ内容の研修会を行いました。


でも、割合はやっぱり難しかった。

フローリーも私が説明した時はわかった、と言っていたけれど、

いざ自分が説明する、となると 混乱してしまう箇所が出てきてしまった。

2人で相談し合いながら進めた、最後の研修会。


 

私もフローリーもうまく説明できない場面に出くわしたとき、

他の先生が意見を出してくれて、皆でどうする方がよいのか考える機会を作ってくれました。

一方的に正解を言うのでなくて、皆で作っていくこと、意見を出し合うことの大切さを改めて実感させられた出来事。


失敗せずわかりやすく教えなきゃ、と「うまく教える」ことばかりに気をとられていた自分。

でも、みんなでアイディアを出し合ってつくっていこう、という大事な部分を私に気付かせてくれた。



先生たちにとって、「割合」は今まで教わったことも教えたこともなかったテーマで、

複雑で難しかったと思う。

でも、一生懸命理解しようと説明を聞いていてくれました。





最後の最後になって、足りなかったこと、ここすればよかったのか、と思うこと、たくさん出てきました。


子どもたちも復習しなかったら忘れる、そうだ、先生も同じなんだ。

前にやった内容も、その学年の担当じゃない先生は普段やらないから忘れてしまう。

これまで色々な学年の内容を研修してきたけど、研修を受けるだけで終わってしまっていたのかもしれない。

カンテルに来た当時、算数研修会を行ってGUATEMATICAの指導法を伝え、広めていくことが自分の活動だと思った。

研修会に重点を置いて、フローリーと一緒にやってきた。


研修会の実施はとても重要なことだったと思うし、やってよかったとも思う。

けれど、研修を受けた後のフォローアップや、内容を忘れずに定着させることができるような働きかけが私の活動には足りなかった。

学びはもちろんあったと思うけど、全然足りなかったんだろうな、と思う。


最後の研修会だったけど、そんな実感はない。

むしろ、新たな課題がたくさん出てきてしまった。


失敗から学ぶとはよく言ったもので、ほんとにその通りだと思う。

失敗が怖くて自分から踏み出せなかった期間、もったいなかったな、と今感じる。


この失敗をちゃんと伝えて、これからもっともっとカンテルの教育が良くなっていけばいいな。

主人公はもちろん、カンテルの子どもたち、先生たちだけど、

私たちボランティアは外部者だからこそ、できることもあると思うから。



研修会の後に、集合写真。

今日は最後だったので民族衣装を着てみました。


そして、25年度1次隊でグアテマラに赴任した同じ小学校教諭のつばささん、

そして彼の配属先であるケツアルテナンゴの教員養成校の先生方もこの研修会に参加してくれました。


本当に私はいつになっても人から教わってばかりです。

グアテマラに来て、たくさん助けてもらって、恩返ししなきゃ、と思ってから、

あれからもうどれだけの月日が流れたのか。

もう終わるというのに。


きっと最後まで助けられて、ありがとう、ありがとうって日本へ帰りそうです。


2013/09/13

ここが好きだよ、グアテマラ ー教会編ー

グアテマラにはたくさんの観光名所があります。

今日はその中の一つである、ケツアルテナンゴ県のサンアンドレスシュクル市にある教会をご紹介。



この教会は、次回「地球の歩き方」の中米版の表紙になるかも!?と言われている教会です。

教会では珍しい、まっ黄色。

そして、そこに描かれている絵をよく見ると・・・






いい味出してます。

この教会を作った人のセンス、素敵すぎる。


教会以外は本当に普通の町なんですが、この教会を目的に日々観光客が訪れます。

とても立派で、豪華で、大きな教会はたくさんあるけれど、

こんな何とも言えなくて、愛おしい教会は数えるほどだと思います。


グアテマラ、こういうところが大好きです。

テスト

9がつ 13にち きんようび

9月ももう半ばに入りました。

9月は活動の締めくくり。10月にはもう学校が終わります。

活動の締めくくりは、学力テストの実施。

今は5校を回っているため、5校の全校児童、約1,000人に学力テストを実施中です。

活動始めの頃、テストをしなければ!という考えが全くなく、最初の年のデータがありません。

次の年も全校児童に実施することはできず・・・。

本当にダメダメでした。


今年に入り、グアテマラの小学校教諭ボランティアは活動校の児童を対象に学力テスト実施していこう、ということが正式に決まり、毎日せっせとテストを行う日々です。

テストをして気が付いたこと。

子どもたちが、以前ならった内容をもう忘れちゃっていたこと。

先生が教えた形跡はある。

けれど、子どもたちは答えられなかったり、計算の仕方を間違えていたり。

どの学校でも、どの学年でも、同じことが起こっている・・・。


確認してみると、学期ごとにテストをして、それが終わればもう復習しない。とのこと。

そりゃ忘れちゃうよ・・・。


たとえそのテーマが終わってしまったとしても、基本の四則計算は定期的に復習するなり、宿題に出すなりしないと子どもたち忘れちゃうよ、と伝える私。

遅い。

こんな基本的なところに気が付けなかった自分が情けない。

先生たちも、子どもが忘れる、ということはわかっているのに、それをどうすれば防げるか考えず、

「私はちゃんと教えたけど、子どもが忘れちゃったのよ、困ったものよ!」と言い・・・。

私が伝えると、「あ、そうか!これからはそうするよ!」と言う・・・。

あぁ・・・。



子どもたちに学力テストをしながら、私は自分の活動のテストも行っていた。

でも結果はよくない。

先生の算数理解力が向上すれば、そして、GUATEMATICAの指導法を理解できれば、

先生の指導法も少なからず良くなり、子どもの成績もアップすると考えていた。

でも甘かった。

まだまだ、全然足りなかった。


どどど~ん、と落ち込みながら、でも次へのバトンタッチには光が見える。

今度は個人個人の先生方へ、もっと丁寧な支援ができれば、きっともっと変わってくるはず。

広く浅くだった私の活動、深いのはフローリー一人の一点集中。

狭く深く、がこれからは必要なんだと思う。

次から次へ新しい課題は増えていくし、欲も増す。

もっとこうしておけば、ああしておけば、と考えることもあるけれど、

そう思えるのは、少しは成長した証といえるのかな。


できなかったことだらけ。でも、私がいなくなっても、

カンテルの先生の中には想いを引き継いでくれる人もいる。

これからはその想いがもっと周りへ広がっていくように働きかけていけたら、もっと大きな変化がやってくると信じたい。

次のボランティアへのバトンタッチ。

うまくバトンがつながっていけばいいな。



あと、もう一つ、改めて学校を回っていて思ったこと。

家庭環境が子どもに与える影響の大きさ。

もちろん、全てのケースに当てはまるわけではないけれど、

落ち着きがなかったり、逆にずっとぼけ~っとしていたり、

計算が全くできなかったり、文字がうまく書けなかったり、

友達や先生に反抗的な態度をとったり・・・。

なにか気になるな、この子。と思って先生に尋ねると、必ず家庭環境に問題がある。

親がアルコール中毒、虐待、両親の不仲、不倫問題、栄養不良、不衛生、、、


グアテマラは小学校でも留年制度が適用されるため、ある学校では5年生の教室に15歳になる男の子もいました。

学校には来るけれど、授業は全く聞いていない。勉強が嫌い。他の子どもをいじめる。

先生には反抗的な態度をとり、他の子どもたちもそれを見て真似をする。

勉強をしないので、また留年する・・・。

両親を呼んで話をしても、母親は私じゃ言うことを聞かないから父親じゃないとだめだといい、父親は子育てのことは母親に任せているから俺は何も言わないと言う。

責任のなすりつけ合いで、結局どちらも子どものことなんて考えてない。


他の学校では、4年生を2回やっている男の子がいました。

父親はお酒飲んでばかりで働かず、男の子は母親を助けるため学校へ行きながら仕事をする日々。

お酒を飲んだ父親は、男の子が自分の言うことを聞かなかったら手首を縛って叩く、という虐待を行っていたそうです。

男の子は周りの同級生よりも少し体が大きいので、なにか気に入らないことがあると友達にもすぐ手をあげ、泣かせていました。

自分がされるのと同じように。

当時の担任の先生は、その子を特別視して、いくら宿題をやってこなくても丸をあげていたそうです。

勉強をしなくても丸をもらえるとわかったその子は、それに慣れてさらに勉強しなくなりました。

特別視したかった先生の気持ちはよくわかります。

でも、その愛情の注ぎ方は本当の意味で子どものためにはなっていない。

愛情は足りなくても、行き過ぎてもダメなんだと実感した出来事でした。


子どもは本当に素直です。

言葉には表さなくても、SOSを送っている。

無邪気な笑顔の奥で、
たくさんのものを子どもたちは背負って生きているんだと、そう思うと心が締め付けられます。

カンテルの町の中と山の奥、場所によって全くカラーが違います。

町の中だと、毎朝お風呂に入れてもらって清潔な姿で制服を着て登校する子どもたちが多いですが、

山の奥の方になると、

ぼさぼさの髪、穴の開いた服、破れた靴、黒く汚れた手、体を洗っていないためにする独特のにおい。

そんな子どもたちがたくさんいます。

学校で出されるアトルと呼ばれる飲み物と、パンが彼らにとって大切な栄養源。

朝もしっかりとご飯を食べて学校へ来る子どもたちは少なく、すぐに集中力は切れていまいます。

朝、寒い中、暖かいジャンバーも身に着けず登校してくる子どもたち。

かじかんだ手を温めることから学校の一日は始まります。


学力が伸びないのは、学校だけの問題じゃない。子どもを取り囲む様々な環境がそれを難しくさせていることもある。

でも、それでも、何か一つ変われば他だって変わっていく。

少しずつでも、良い方向へ変化していきますように。