今日はカンテルでの最後の算数研修会でした。
これまで1~5年生の内容を研修してきて、やっとたどりついた6年生の内容。
最後だからあまり難しい内容をやるのはやだな、と思いながらフローリーへ相談した際に、
「割合がしたい。小学校でも中学校でも習ったことがないテーマだから、割合を学びたい。」
と言われ、最後のテーマは6年生の「割合」をすることになりました。
混乱して終わるんじゃないか・・・という不安を抱きながら準備にとりかかり、
8月の終わりに、フローリー+12名の代表教員への研修会を実施し、
今日は彼らがカンテルの全教員へ同じ内容の研修会を行いました。
でも、割合はやっぱり難しかった。
フローリーも私が説明した時はわかった、と言っていたけれど、
いざ自分が説明する、となると 混乱してしまう箇所が出てきてしまった。
2人で相談し合いながら進めた、最後の研修会。
私もフローリーもうまく説明できない場面に出くわしたとき、
他の先生が意見を出してくれて、皆でどうする方がよいのか考える機会を作ってくれました。
一方的に正解を言うのでなくて、皆で作っていくこと、意見を出し合うことの大切さを改めて実感させられた出来事。
失敗せずわかりやすく教えなきゃ、と「うまく教える」ことばかりに気をとられていた自分。
でも、みんなでアイディアを出し合ってつくっていこう、という大事な部分を私に気付かせてくれた。
先生たちにとって、「割合」は今まで教わったことも教えたこともなかったテーマで、
複雑で難しかったと思う。
でも、一生懸命理解しようと説明を聞いていてくれました。
最後の最後になって、足りなかったこと、ここすればよかったのか、と思うこと、たくさん出てきました。
子どもたちも復習しなかったら忘れる、そうだ、先生も同じなんだ。
前にやった内容も、その学年の担当じゃない先生は普段やらないから忘れてしまう。
これまで色々な学年の内容を研修してきたけど、研修を受けるだけで終わってしまっていたのかもしれない。
カンテルに来た当時、算数研修会を行ってGUATEMATICAの指導法を伝え、広めていくことが自分の活動だと思った。
研修会に重点を置いて、フローリーと一緒にやってきた。
研修会の実施はとても重要なことだったと思うし、やってよかったとも思う。
けれど、研修を受けた後のフォローアップや、内容を忘れずに定着させることができるような働きかけが私の活動には足りなかった。
学びはもちろんあったと思うけど、全然足りなかったんだろうな、と思う。
最後の研修会だったけど、そんな実感はない。
むしろ、新たな課題がたくさん出てきてしまった。
失敗から学ぶとはよく言ったもので、ほんとにその通りだと思う。
失敗が怖くて自分から踏み出せなかった期間、もったいなかったな、と今感じる。
この失敗をちゃんと伝えて、これからもっともっとカンテルの教育が良くなっていけばいいな。
主人公はもちろん、カンテルの子どもたち、先生たちだけど、
私たちボランティアは外部者だからこそ、できることもあると思うから。
研修会の後に、集合写真。
今日は最後だったので民族衣装を着てみました。
そして、25年度1次隊でグアテマラに赴任した同じ小学校教諭のつばささん、
そして彼の配属先であるケツアルテナンゴの教員養成校の先生方もこの研修会に参加してくれました。
本当に私はいつになっても人から教わってばかりです。
グアテマラに来て、たくさん助けてもらって、恩返ししなきゃ、と思ってから、
あれからもうどれだけの月日が流れたのか。
もう終わるというのに。
きっと最後まで助けられて、ありがとう、ありがとうって日本へ帰りそうです。
試行錯誤しながらの活動もあと少しですね。最後まで色々な人に助けられながら、感謝の気持ちを忘れないで頑張ってください。
返信削除今津先生
返信削除メッセージくださってありがとうございます。
今子どもたちや先生方と最後のお別れをしながら、これまでの感謝の気持ちを伝えているところです。
また落ち着いたらブログ更新します!
先生のおっしゃる通り、感謝の気持ちを忘れず、最後まで頑張りたいと思います。
日本でお会いできるのを楽しみにしていますね!