2013/02/08

単純

2がつ ようか きんようび


先週ブログを書いた日、やる気でないでないと言っていては何も始まらないと思い、
今日8日に研修会をやることに決めました。

励まされると元気になる単純な私は、周りの人に励まされてやる気スイッチ押してもらいちょっと頑張る気になって、あの日から今日までバタバタな日々を送ってました。

すぐ次の日には4つの小学校に召集をかけるレターを作って、事務所に行って教育長にサインをもらい、半日かけて学校に配り歩きました。

あんなに足が向かなかった学校。
行ってみると温かく迎えてくれる先生たちに会えました。

もちろん全員の先生とは仲良く話せるわけじゃない。
だけど、とっても嬉しかったことがありました。

エンリケ先生。結構イケメンの男性の先生なんですが、最初はちょっと怖かったのです。

なぜか。

私がカンテルに来た最初の頃、彼に一生懸命今度ある研修会について説明をしていました。
うんうん、とうなづいてくれていたから、私が言ってること理解してくれてるのかなと思っていたら、
あとでフローリーが彼と話をしていた時に、エンリケ先生が私の言ってることを「全然理解できなかった。」と冷笑したんです。

語学があまりできないことにかなりコンプレックスをもっていた当時、この言葉はかなりショックでした。
それから、彼に話しかけるのが怖くて、あんまりたくさん話そうとはしなかったんです。

でも、彼はしっかり働く人で、頭もよく、教授法も良く呑み込んで自分の指導に生かしていました。
でも無口で、あまり感情を表にださないので、実際のところ何を考えているのかわからない、というのが本音でした。

でも、この前会いに行ったら、
「元気だったか?学校が始まってもなかなか顔をみないからどうしたのかと思ってたんだよ。」
と笑顔で迎えてくれました。
それで、フローリーが今一緒に働けなくて、ちょっと落ち込んでたんだーということを話すと、
「それは大変だな。でも元気を出して前に進まなきゃいけない。教授法を指導に生かし始めてから、子どもたちが変わったのを感じてるんだ。これからもっと成長することができるよ。
今年も一緒に頑張ろう。」
と言ってくれました。

こんなこと聞けるなんて思ってもみなくて、なんだかじ~ん。としました。

そのあと、なぜか韓国式マッサージ(無料)の話をしたりして、冗談を言い合って、結局30分以上立ち話をしていました。

来た当時には想像だにできなかったのに。
なんだかその日はほっこりして、これまた単純な私は一人でも頑張ろう、と思えたのでした。


とりあえず、教育省の偉い人がフローリーが私と働けるようになんとかしてくれる、ということになったらしいのですが、まだ音沙汰なし。
いつになるかはわからないけど、待ちたいと思います。


今日は今日で、1年生の内容「10までの数」と「たし算」の研修会をしました。

内容は簡単。だけど、教えるのは難しい、と強く感じました。
1年生、まだ数を知らない、何も知らない世界。
その子どもたちにどうやって「数」や「記号」、「計算」を教えるのか。
指導書を読んでも、それだけでは伝えきれないものがたくさんある。
ただ知識だけの研修はダメだな、と痛感。

毎回、研修会の雰囲気は少しずつ違う。メンバーは一緒だけど、先生たちが納得しているか、楽しんでいるか、よく理解できているか、雰囲気で感じます。

今回は、私があまり自信を持って伝えることができなかったから、空気が少しじとーっとしていました。やっぱり、教えるって難しいな。
「あ、わかった!」という顔を見るのはなんだか幸せだけど、教え方の追及は果ての無いものだなぁと思いました。

まぁ、これも勉強!次に生かせるようにまた精進しなきゃ。

この約2週間、色々ありすぎて書きたいことがたくさんあるけど、書いてたらすんごいことになりそうなのでここらでやめておきます。

今日は、とりあえず目標にしていた研修会が終わってわ~っと解放感にひたっていたら、
家に帰る途中でまた足をひねり、おじさんに哀れな目で見られ、
パンを買いに行く途中で携帯に気を盗られていたら、どこかで財布を無くし、
パンをいざ買うぞー!というところでないことを発見して、捜し歩いたけれど見つからず。。。
風邪ひいて鼻水もでるわ、のどは痛いわ、やんやかんやな夜を迎えております。

でも、明日は土曜日。
嫌なことは忘れて、リフレッシュだー!




2013/01/28

やる気スイッチ

1がつ 28にち げつようび


もう一月が終わりかけている。

1月3日からカウンターパートのフローリーと働く予定だったけれど、
できなかった。

なにやら政府が出した措置によって、フローリーは私と働くことができなくなっているとのこと。
だから自分の学校に行かなきゃいけないらしい。

???

フローリーは一応ある小学校の教諭としてその学校に所属しています。だけど、算数プロジェクトのために特別許可を得て、学校を離れて毎日私と働いていたんです。

でも、今回政府が
『学校に所属しているのに学校を離れて別の仕事をしている人たち全員もといた場所に帰れーーー!!!』
という指令を出しました。

その措置が下ってから、政府より役人が学校を回って、きちんとみんな働いているかチェックしだしたりして、ある先生はその時学校にいなかったがために職を失うことになったそうです。
言い訳なんか聞かない。例外も許さない。

なんでそんな措置を下したのか詳しくは知りませんが、聞いた話によると、
学校とは別に違う仕事をしていて、ダブルで給料をもらっていたり、
本来ならその職に就けるはずはないのに、家族や知り合いのつてでその地位に就いて仕事をしていたり、
賄賂でなんやらかんやらうまいことしたり。。。といったことがあったので、

もう、めんどくさいからみんなもといた場所に帰れー!となったそうです。
(かなり単純に書いていますが、本当はもっと色々理由があると思います。すみません。)

県の教育事務所でも私たちをいつも助けてくれていた男性が、別の場所へ移動になりました。
そのせいで、みんな困っているというのに。。。

そんなこんなでグアテマラは年明けからバタバタです。

政府が出した措置だから、ボランティアの力ではどうしようもない。
JICA事務所に頼んで、なんとか教育省から許可が下りるよう頼んでもらっていますが、
未だに良い知らせは届きません。いつになるのかも、本当に許可が下りるのかもわからない。

せっかくいままでやってきて、今年も色々やっていこう!と意気込んでいたのに、
ぽかーん。となってしまいました。

もうあきらめて自分一人でやるしかない、と思っても、フローリーはまだ私と働きたいと思ってくれていて、教育省から許可が下りることを学校で待ってる。
フローリーがもう学校で働きたいと言うなら、私もあきらめつくけど、そうじゃないからくやしい。

ずっともやもやして、力がわいてこない。

今まで1年半やってきたのに、学校に足が向かない。

なにやってるんだろうー。。今までなにしてきたんだろう。

私は今までフローリーが育ってくれることを一番に考えてきたから、そのほかのことは二の次になってた。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、やりたいのに、やらない自分がいる。

最近自分がダメ人間になってきているような気がする。

ダメダメになる前にやる気ださないと。立ち止まってたって何も始まらない。

もう日本が近づいて来ているのに。後悔は残したくない。

やる気スイッチどこにあるんだろ。

探さなきゃ。

2013/01/07

外務省のHPにカンテルのシェウル小学校がのりました♡

1がつ なのか げつようび


日本の外務省のHPにある、「キッズ外務省」のページでわが町カンテルのXeul(シェウル)小学校が紹介されることになりました!

今回、キッズ外務省の「世界の学校を見てみよう」というコーナーの改訂を行うということで、
在グアテマラ日本大使館から依頼を受け、なんとも嬉しいことに私の働いている学校を紹介させていただけることになったんです。

いままで学校の制度や内容に関して、ブログで説明したことがあまりなかったので、
ぜひ!この機会に見ていただけたらと思います☆


http://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/kuni/0307guatemala.html

2013/01/05

新年あけましておめでとうございます


2013ねん 1がつ ついたち


新年、あけましておめでとうございます!!
Feliz año nuevo!!!!

年末はメキシコに行ってまいりました!
メキシコ、麻薬などで危ないといわれていますが、実際危ないと思いますが、
とっても人が親切で、ご飯がおいしい素敵な国☆

クリスマスと正月をメキシコで迎え、気持ちも新たにグアテマラに帰ってきました!


2012年12月21日はマヤ文明の暦が5000年に一度更新される日で、この日を境に新しい5000年が始まりました!

新しい年、新しい5000年、新しい未来に希望を込めて、みんなにとって良い年になることをグアテマラより祈っています。


今年は日本に帰る年。

自分を成長させたくて、ここに来たけど、私は何か変わることができているんだろうかといつも思う。
新しい目標をたてて、前に向かって進んでいくしかない。
残りの時間を無駄にしないで、一歩一歩あるいていこう。

ということで、
今年も一年、心も体も健康に過ごしていきましょうー!


2012/12/11

グアテマラ在外研修

12がつ 11にち かようび


もう4か月も前のことになりますが、グアテマラで在外研修を実施しました。

報告することをすっかりわすれていたので、いまさらですがちょこっと書きたいと思います。


8月7日~10日の4日間、中南米6か国のボランティアとそのカウンターパートをグアテマラに招待し、算数の研修及び交流会を行いました。


参加した国は、ホンジュラス、ドミニカ共和国、パナマ、エクアドル、パラグアイ、コロンビア。

どの国も小学校で算数を中心としてボランティアが活動しています。


この中で、ホンジュラスとグアテマラは協力隊員の活動のもとに算数の教科書が作られ、その後国定教科書となって現在使用されています。
ドミニカ共和国では現在、国定教科書にすることを目指して隊員が奮闘中です。


研修会の内容としては、
・各国の紹介
・グアテマラの現地教員による公開授業
・各国によるミニ講義
・意見交流会
・カウンターパートによる発表
・教材展示会
などなど

それぞれの国が自分たちの活動に関して発表する機会を設けて、それぞれの知識や経験を共有できるようにしました。



グアテマラ隊員4名、ばったばたでめまぐるしい日々でしたが、他国の隊員に助けられなんとか終えることができました。


この研修を通して一番効果があったのは、現地の先生たち。
他の国でも、算数教育向上のために頑張っている教員がいること、そして新しいアイディアに触れ、経験を共有できたことで、やる気が出てきたようです。

隊員同士も、それぞれの活動に刺激を受けて、今後の活動の肥やしにすることができました。


中南米はアメリカやヨーロッパからの援助などを受けて、発展してきています。
パナマなんて、パナマ運河の恩恵によって首都は何十階建てのビルがいくつも立ち並ぶほどの栄えっぷりです。
でも、大事なところにお金が使われていない。こともよくあることで、
お金の使い道も間違っているのでは?と思わされることもしばしばです。
パナマの首都では学校で子どもに一台パソコンが配布されるようです。

算数は基礎・基本が最も重要です。重要だと思います。
だけど、こっちの考えは複雑なもの・難しいものがすごいものだという考え方です。
1ケタ、2ケタの計算がしっかりできることよりも、5ケタ6ケタの計算をやらせたがります。
足し算や引き算がままならないのに、割り算や分数を教えたがります。
難しいことができることがすごいことだから。

私立の学校では、1年生で足し算から分数まで一気に教えてしまいます。
親は自慢げに、この子はもうこんなことも習ってるのよ、と言います。

たしかに難しいことができることはすごいことですが、基本が身に付いていないのにやっていることなんてまやかしにすぎないんじゃないかなと思うんです。
5ケタ6ケタの計算なんて、日常生活にほとんど出てこない。出てきたとしたら電卓という画期的な機械を使えばいい。
そんなことより、1ケタ2ケタの計算をしっかりできるようにした方が、何倍も役に立つのに。

そもそもこっちの教育が、基礎・基本を教えない、なぜ?を伝えない教育だから、そこに重きを置かないのはしょうがないことなのかもしれない。
私たち隊員はそのことをなげいていました。
でも、日々私たちとともに活動するカウンターパートの先生たちは考えが変わってきたようで、
大事なことはなにか、日本人から教わったことなどを発表してくれました。

些細な考えの変化も、時が経つにつれ大きなものへと変わっていく。

この研修を通して、日本人だけが頑張ってるんじゃない。
現地の先生たちがこれまでの教育は少し違うんじゃないかと疑問を持ち、日本の教育に触れて良いものをこの国にも入れていきたい、変化を求めて良くしていきたいと感じてくれたからこそ、
私たちの活動が意味のあるものになるんだと実感しました。
他国の、日本人と働く現地の先生方の力強さに圧倒されました。

自分たちの国にとどまらず、中南米の国々で集まって今回のような交流をもてたことは、
私たちボランティアにとって大きな励みとなりました。

この研修後の反省会で、フローリーが私に、
「私たちはまだなにも達成していないわ。やると言ってきたことを半分もできていない。もっとがんばらなきゃだめね。」と言いました。

正直、この言葉を聞いて落ち込みました。なにもできていなかったなと。
でも、そんな風に感じてくれていることは、ボランティアとして喜ぶべきことだと他の隊員に言われ、思い直しました。

「私たち」、よき仲間として前に進んでいこう、と。

来年1月からまた新しい一年が始まる。
気持ちを入れなおして、また歩き出そう。








2012/12/05

顔晴ろう

12がつ いつか すいようび



自分に自信を持って、自分のことが大好きな人は世界にどれだけいるんだろう。

自分の悪いところも、いいところも全部ひっくるめて、愛おしいと思えたら、大切だと思えたら、

どんなに幸せだろう。



キラキラ輝く人をみて、うらやましいと思う。

自分にないものを持っている人を素敵だと思う。

でも、そう思う裏側ではいつも、自分と比較して、自分がとてもちっぽけな存在に感じる。


人には適材適所っていうのがあって、

前に出て人を引っ張っていくリーダーがいれば、陰で支える縁の下の力持ちがいる。


自分はこういうタイプだとわかって、そうすればいいとわかっても、

やっぱりないものねだりしてしまう自分がいる。


自分が自分を認めてあげないで、誰が認めてくれるだろう。

いくら他の人が優しい言葉をかけてくれたって、自分が納得しなきゃ何も変わらない。


今までずっと、変わりたいと思い続けてきたのに。

ここにきても、同じことで悩む自分は何も成長してない気がする。


ううん、何かは変わり始めてきた。

でもいつも同じところでつっかかるのは、ちゃんと自分の中で消化できていないことがたくさんあるからなのかもしれない。


自分がなにをしたいのか、これからどうなっていきたいのか、

逃げないで考えなきゃいけない。

考えるだけじゃなくて、今度はちゃんと行動しなきゃいけない。

その過程ひとつひとつが、全部自分の糧となって、自分を成長させてくれるから。




山口でお世話になった方が、私に言ってくれた言葉。

   残りの任期、グアテマラの人々と顔が晴れますよう。
   顔晴って(がんばって)ください。

顔が晴れると書いて、「顔晴る(がんばる)」。

素敵な言葉だなぁと思った。

今の自分はあんまり顔が晴れてないなぁとこの言葉を見て感じた。


がんばるって言葉、好きじゃなかったけど、これを聞いて顔晴りたいなって思った。

なりたい自分になれるように、

あたたかいお日様の下で、顔が晴れるように。




2012/11/08

地震がおきました

11がつ ようか すいようび


11月7日午前10時35分頃、グアテマラのレタルレウ県から85キロ離れた海洋沖を震源地とするマグニチュード7.2の強い地震(震源地の深さは約40キロ)が発生しました。

地震から一夜明けた今、報道によると、
50名の死者、150名の負傷者、21名の行方不明者、1万7千人に影響が出ているということです。

(グアテマラ新聞:Prensa Libreより)

私の住んでいるケツアルテナンゴ県では10名の方が亡くなり、建物が崩壊したり、土砂崩れが起きている場所もたくさんあります。

幸いなことに、私は元気です。

地震が起こった時、家の外で洗濯物を干していたんですが、大きな揺れに立ちすくんでしまいました。


グアテマラの家はコンクリートのブロックをただ積み重ねてあるだけなので、家の中にいたら建物が壊れて生き埋めになってしまうし、外に逃げても電柱や他の建物が倒れてきたり、土砂崩れもあったりで、どこに逃げたらいいかわからないなーと思っていた矢先の出来事。。

グアテマラでこんなに大きな地震は1976年以来だったんだそうです。

小さな地震はたまにありましたが、いきなりおおきなのが来たので本当に驚きました。。


うちの家はみんな無事で、家にも被害はありませんでした。

他のグアテマラ隊員もみんな無事です。

ただ一部の県では電気や水がとまっているところもあり、しばらくは不便な生活が続くと思われます。

グアテマラ内でも早速被害の大きかった県へ支援物資を送ったり、各地で募金活動などが始まる模様です。


またなにかあれば報告します。