12がつ 11にち かようび
もう4か月も前のことになりますが、グアテマラで在外研修を実施しました。
報告することをすっかりわすれていたので、いまさらですがちょこっと書きたいと思います。
8月7日~10日の4日間、中南米6か国のボランティアとそのカウンターパートをグアテマラに招待し、算数の研修及び交流会を行いました。
参加した国は、ホンジュラス、ドミニカ共和国、パナマ、エクアドル、パラグアイ、コロンビア。
どの国も小学校で算数を中心としてボランティアが活動しています。
この中で、ホンジュラスとグアテマラは協力隊員の活動のもとに算数の教科書が作られ、その後国定教科書となって現在使用されています。
ドミニカ共和国では現在、国定教科書にすることを目指して隊員が奮闘中です。
研修会の内容としては、
・各国の紹介
・グアテマラの現地教員による公開授業
・各国によるミニ講義
・意見交流会
・カウンターパートによる発表
・教材展示会
などなど
それぞれの国が自分たちの活動に関して発表する機会を設けて、それぞれの知識や経験を共有できるようにしました。
グアテマラ隊員4名、ばったばたでめまぐるしい日々でしたが、他国の隊員に助けられなんとか終えることができました。
この研修を通して一番効果があったのは、現地の先生たち。
他の国でも、算数教育向上のために頑張っている教員がいること、そして新しいアイディアに触れ、経験を共有できたことで、やる気が出てきたようです。
隊員同士も、それぞれの活動に刺激を受けて、今後の活動の肥やしにすることができました。
中南米はアメリカやヨーロッパからの援助などを受けて、発展してきています。
パナマなんて、パナマ運河の恩恵によって首都は何十階建てのビルがいくつも立ち並ぶほどの栄えっぷりです。
でも、大事なところにお金が使われていない。こともよくあることで、
お金の使い道も間違っているのでは?と思わされることもしばしばです。
パナマの首都では学校で子どもに一台パソコンが配布されるようです。
算数は基礎・基本が最も重要です。重要だと思います。
だけど、こっちの考えは複雑なもの・難しいものがすごいものだという考え方です。
1ケタ、2ケタの計算がしっかりできることよりも、5ケタ6ケタの計算をやらせたがります。
足し算や引き算がままならないのに、割り算や分数を教えたがります。
難しいことができることがすごいことだから。
私立の学校では、1年生で足し算から分数まで一気に教えてしまいます。
親は自慢げに、この子はもうこんなことも習ってるのよ、と言います。
たしかに難しいことができることはすごいことですが、基本が身に付いていないのにやっていることなんてまやかしにすぎないんじゃないかなと思うんです。
5ケタ6ケタの計算なんて、日常生活にほとんど出てこない。出てきたとしたら電卓という画期的な機械を使えばいい。
そんなことより、1ケタ2ケタの計算をしっかりできるようにした方が、何倍も役に立つのに。
そもそもこっちの教育が、基礎・基本を教えない、なぜ?を伝えない教育だから、そこに重きを置かないのはしょうがないことなのかもしれない。
私たち隊員はそのことをなげいていました。
でも、日々私たちとともに活動するカウンターパートの先生たちは考えが変わってきたようで、
大事なことはなにか、日本人から教わったことなどを発表してくれました。
些細な考えの変化も、時が経つにつれ大きなものへと変わっていく。
この研修を通して、日本人だけが頑張ってるんじゃない。
現地の先生たちがこれまでの教育は少し違うんじゃないかと疑問を持ち、日本の教育に触れて良いものをこの国にも入れていきたい、変化を求めて良くしていきたいと感じてくれたからこそ、
私たちの活動が意味のあるものになるんだと実感しました。
他国の、日本人と働く現地の先生方の力強さに圧倒されました。
自分たちの国にとどまらず、中南米の国々で集まって今回のような交流をもてたことは、
私たちボランティアにとって大きな励みとなりました。
この研修後の反省会で、フローリーが私に、
「私たちはまだなにも達成していないわ。やると言ってきたことを半分もできていない。もっとがんばらなきゃだめね。」と言いました。
正直、この言葉を聞いて落ち込みました。なにもできていなかったなと。
でも、そんな風に感じてくれていることは、ボランティアとして喜ぶべきことだと他の隊員に言われ、思い直しました。
「私たち」、よき仲間として前に進んでいこう、と。
来年1月からまた新しい一年が始まる。
気持ちを入れなおして、また歩き出そう。
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