2012/02/09

指導書が届いた!

2がつ 8にち すいようび


待ちに待った算数の教師用指導書が届きました!(子どもたちの教科書はまだ。。。
カンテル市にはこれだけ。。。

1~6年生までの指導書

県事務所からわずかだけど教材の支給



でも。


足りない。


カンテル市には公立の小学校が24校あるのですが、届いた指導書は

1年生 20冊
2年生 20冊
3年生 18冊
4年生 20冊
5年生 20冊
6年生 20冊

各学校に一冊ずつも配れない。

しかも、3年生に関してはどの学校も一冊も指導書を持ってない。(これまで届かなかったから)

だから去年から3年生は足りてないからいっぱい欲しいっていうお願いを県事務所が教育省に出していたのにもかかわらず、この結果。。。

追加で来ないの?って聞いてみたけど、来ないだろう、ということ。

ほんとに、それがなきゃ始まんないのに!!もどかしい気持ちをどこへぶつければいいのか・・・


とりあえず、パイロット校4校には1~6年生までの指導書を一冊ずつ渡して、残りの指導書はうまく他の学校へ割り振っていかなきゃいけない。

すると、フローリーが勤めてた学校はなんと一冊も指導書がない!ということが判明。

なんでか聞いてみると、「校長が取りに行かなかったから」。


は?


なにしてんのさ!!


まぁ、その校長先生、色々と問題がある方だったようで、去年学校でお酒飲んで粗相をし、保護者からクレームの嵐により、校長先生をやめさせられてしまいました。


でも、取りに行かなかったから無いって・・・。信じられない。

日本みたいに学校まで届けてくれるわけじゃないから、事務所まで取りにいかなきゃいけないけど、それくらいしようよ!

子どもたちはなんも悪くないのに。上に立つ人によってこんなにも人の生活って変わっちゃうんだなってグアテマラに来て痛感しました。


くやしいけど、とにかく、無いものは仕方ない。

あるものを十分に活用していかなくちゃ。


早速、4つのパイロット校へ配りに行って、校長先生たちに会ってきました。

そのうち1つの学校は、去年まで校長先生が3年生の担任も受け持っていたんですが、今年から新しく先生が来たおかげで、校長の仕事だけに専念できるようになっていました。

あんまりやる気ない学校だな~って思っていたけど、今日行ってみて嬉しいことが。

子どもたちの教科書が足りないので、校長先生が、1~6年生の算数の教科書の最初の単元を印刷して配ろうとしていたんです。

毎年新しい教科書が全員分届かないので、毎年使い回し。そのせいで、教科書の内容が改訂されても昔のを使うしかないし、最悪の場合子どもたちが持ってる教科書の作成年度が違ってたりもするんです。

それに、次の年も使えるようにいい状態で残しておかなきゃいけない。だから教科書には直接書き込めない。
低学年の子どもにとって、ノートをとるってとっても難しい。だから教科書に直接書き込めるようになってるのに、それができない。

だから校長先生考えた。

印刷してその紙を使って子どもたちが勉強できるようにって。

印刷代は高い。だから1人20円ずつは払ってもらうことになるだろうって。

でも、えらいよ!校長先生!
その気持ちが大事だと思います。

待ってるだけじゃなくて、自分で考えて工夫してくれたことがなにより嬉しかった。

ちょっとハッピーな気持ちで今日は家に帰ることができました。



最後に癒しの子どもたち。




私の場合、直接学校に配属されているわけではないので、毎日子どもたちに会えるわけではありません。
だから、今回久しぶりに子どもたちに会って、「ともこ~」って名前覚えててくれて駆け寄ってきてくれる子どもたち見たら、思わずぎゅ~って抱きしめまくってしまいました。

この笑顔がこの先もずっと続きますように・・・。

2 件のコメント:

  1. えらいその校長!!!!こっちがいかに安く印刷できるかを考えて提案したのに、聞いてもただ聞くだけのうちの奴らとはえらい違う!!!!だから俺に怒られるんだ!!!!笑 知らん自分で用意せい!!!!!!!

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  2. ね!えらいよね!予想してなかっただけに、相当嬉しかったよ^^
    しましょうに怒られてる先生たち・・・。この先いつか彼らがしましょうにいっぱいほめてもらえる日が来ることを祈ってるよw

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