2012/01/19

校長先生たちとの集会

1がつ 19にち もくようび


今日は年初めということで、カンテルの校長先生たちが全員集まっての集会がありました。

そこに、算数の研修を行う代表に選ばれた約12名の先生たちも集まり、校長先生たちにこのプロジェクトについてきちんと理解してもらうことになりました。

教育長が、「算数の研修会で先生が教室を開けなければいけない時、代わりに校長先生がそのクラスをみること、これを命令とします。校長としての義務、そして責任を果たしましょう」と言ってくれました。

朋子も何か話したいか?と聞かれたので、ちょっとだけ、と言って校長先生たちに向けて話をさせてもらいました。すっごく緊張して手震えてたけどww

この算数プロジェクトについて、そして指導書が先生たちの手助けになるということ、
あと、再び私が言いたかったことw

「校長先生たちは本当によく働いてる。毎日学校が始まる15,20分前には学校に来てるでしょ。」
って言ったらみんな大笑い。

笑うところじゃないんですけどね、ほんとはw

みんなそんな時間に行ってないから笑っちゃってる。ドーニャアント曰く、グアテマラの法律には始業時間の15分前に学校に来ることって書いてあるらしい(ほんとかどうかは知りません)けど、

ほとんどが行ってない。ということでけっこうな爆笑ぶり。そこで笑えるところがグアテマラらしいよなぁ。。

その後、
「校長先生たちもとっても働いてるけど、ここにいる先生たちもいっぱい働いてる。普段は子どもたちの授業しなきゃないけないし、研修があれば受けに行って、次はカンテルの先生たちに教えるために研修会の準備をしなきゃいけない。2つも仕事をかかえてる。

研修を受けてるとき、彼らは遊んだり、休んだりしてるわけじゃない。きちんと働いてる。
それをわかってほしい。あなたたちの支援が必要なんです。先生たちが良く働けるかどうかはあなたたちにかかってるから」って。

「例えば、歌が嫌いな先生のクラスの子どもはどうなる?きっと歌うことが嫌いになっちゃう。
どこにでもゴミを捨てる先生のクラスの子どもは?どこにでもゴミを捨てるようになる。

子どもたちは大人のことをよく見てる。そして真似する。

先生が優しい先生だったら、責任感のある先生だったら、子どもたちはその先生の行動から優しさや責任感がなんなのか学ぶでしょ。
それと同じで、校長先生がこのプロジェクトに興味をもったら、きっとその学校の先生たちも興味をもつようになる。
先生が興味をもてば、子どもたちも算数に興味をもって学ぶようになる。

だからお願いです。一緒にこのプロジェクトをやっていきましょう。あなたたちの支援が必要です。
私はあなたたちの仕事を増やしたくないし、迷惑をかけたいわけじゃない。
ただこの国の教育がよくなることを祈ってます。」と伝えました。

あとで考えたらちょっとえらそうなこと言ったなーって思ったけど、校長先生たち笑顔で拍手してくれたから、ちょっとほっとした。

言いたいことは言ったし、あとは代表の先生たちが研修を今年続けてやってくれることを祈ろう。

やる気がない人ばっかなら、カンテルからどっか他に移るべきかって悩んだりしたけど、
動き出そうとしてることがわかったから、頑張ってみようと思えた。

フローリーも続けてくれそうだし。

だけど、きっと私が日本に帰るとき、彼女も学校に戻るだろう。

私が考えてた後に残る継続的な支援、彼女を通してしたいと思ってたけど、難しいのかもしれない。

彼女にだって生活があるし、強制なんかできない。

でも今一緒に活動してることで、彼女が何か感じて、それを子どもたちに伝えていってくれたなら、少しでも私がここにいた意味はあるのかな。

がむしゃらにやって、私がいた記録は残らなくても、彼らの記憶に残ってくれたなら。。。

「朋ちゃんにとって、この協力隊の2年間が記録に残るものじゃなくて、現地の人たちの記憶に残るものになりますように」という言葉をくれた先輩隊員がいます。

素敵だなぁと思って、いつも心にとめているこの言葉。

そのためにできること、少しずつできるようにしていこう。

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