2013/06/02

しあわせ

6がつ ふつか にちようび


6月になりました。

もう今年になって6か月も経ったんだなぁ・・・。

あと一年と思っていたら、あともう半年。本来だったらもう帰国準備している時期。

一日一日大切に過ごさないと。



ところで。今日は「女の幸せ」について。

現代の日本は、働く女性が増えて、育児をする男性も珍しくなくなってきましたね。

数十年前から世界で女性の権利が叫ばれるようになって、少しずつ少しずつ世間の見方・考え方が変わってきました。

それはグアテマラでも同じ。

去年、グアテマラで初めて副大統領の地位に女性が就任しました。

女性の働く権利が認められて、政治的な発言権も強くなってきたのは良いことだと思います。

でも、今そういう話をしたいわけではなくて。


身近な、出来事。

こっちに来て、悩めるママたちを何人か見てきました。

ママAは、現在約27歳。4人の子どもがいます。

始めの頃はうまくいっていた夫とは、いつからかうまくいかなくなり、暴力を振るわれてきました。
他の女の影がちらつく中、耐え忍んだ日々。

1年ほど前に夫は出て行ったのに、ほんの半年前、彼女が不在の間に家に入り込み、子どもたちをさらっていきました。
弁護士に相談をしてきてはいるものの、いまだに子どもたちは彼女の下に戻されないまま。

夫のことはもう愛してない。
ただ子どもがそばにいてくれれば、貧しくても幸せだったのに。

今は一人ぼっちの日々。。。

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ママBは、現在約37歳。彼女には5人の子どもがいます。
彼女は私に会うたびに、「帰るときはスーツケースの中に入れて私もあなたの国に連れてって」と言っていました。
ずっと冗談だと思ってた。

ある日、話をしていると、彼女はいきなり泣き始めました。

「どこか遠くに行きたい。」

「夫と仲が良かったことなんて一度もない。彼は働くこともしないで、ただ一日家にいるだけ。
 食事を与えなかった私をなぐってくる。
 でも、耐えるしかない。誰も他に助けてくれる人がいない。
 今は働いて、子どもたちを食べさせていかないといけない。
 子どもたちが大きくなったら、私は一人でどこか遠くに行きたいの。
 一人で、誰も私を知らない場所で暮らしたい。」
 

あぁ、彼女は本気だったんだなぁ。
本当に今の生活から抜け出したいと願ってたんだ。
でも、子どもたちがいるから、ただただ今は耐えることを選んだんだ、とわかった。

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ママCは、現在約32歳。 3人の子どもがいます。
夫はアメリカへ出稼ぎへ行き、何年もグアテマラには帰っていません。

グアテマラの人で、アメリカに出稼ぎへ行く人は少なくありません。
大半が違法入国。
入国するまでに不運な事故により亡くなる人も多くいます。

彼は無事にアメリカへわたり、仕事を見つけることができた幸運な人。
彼女も彼の後を追い、グアテマラに3人の子どもたちを残してアメリカへわたりました。

夫はとてもハンサムでがっちりした人だった。でもやきもちやきで、彼女が他の男性と話すのを嫌がり、なんでもないことで彼女を疑い、短気で、気に入らないことがあるとすぐ手をあげた。

彼女が他の男と話すのは気に食わないのに、自分は例外で、他の女に手を出していた。

彼女はそれにすぐに気が付いた。

でも、子どものために別れなかった。

グアテマラに残した子どもたちのことが気がかりで、彼女は一人グアテマラに帰って行った。

もう夫が自分を愛していないのは知ってる。
自分ももう夫を愛していないのもわかる。

いま他に気になる男性がいる。
でも、子どもたちのことを想うと、その男性の方へはいけない。

揺れ動く気持ち。


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もちろん、幸せな家庭を築いている人もたくさんいるけれど、

つらいなぁ。と思う。

ただ、話を聞いて抱きしめることしかできなかった。


女としての幸せ。

妻としての幸せ。

母としての幸せ。


どれが一番大切かなんて言えない。どれも大切。

人は生きていくために、なにかしら犠牲を払って生きてる。


人の人生とはなんだろう。


今回の例はどれも全部、なんてひどい夫たちだろうと思わされる話ばかり。

本当にため息しか出ない。


でも、全部男のせいにしていいのか。

彼女たちはただのかわいそうな女たちなのか。


心の中のもやもやは消えることはなく、

ただ考えるだけ。

気の利いたことの一つも言えず、なぐさめて、元気づけようとするだけ。


自分の子どもができたらわかる日がくるだろうか。


でも、その前に覚悟を決めないといけない。

自分の選択を後悔しないように。


しあわせは自分でつかむもの。

でも、このグアテマラではしあわせの選択をすることはまだ難しいのかもしれない。



まだまだ青い私。


青いグアテマラの空。







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